空き瓶の研究日誌

生物系大学院生の備忘録

RNeasy kitの使用感

 

今回は実験の備忘録

 

微量の組織からRNAを抽出する必要が出てきたため、ラボで通常使っているRNA抽出用のキットとは異なるものを検討中。

先行研究などを参考にQIAGENのRNeasy Kitのシリーズをまず試してみることにした。今回使用したのはRNeasy MIcro Kitで、最大45 μgまでのトータルRNA精製用のキット。

(製品HP: https://www.qiagen.com/jp/shop/pcr/rneasy-micro-kit/)

 

初めて使うキットであり、色々プロトコルの改善が必要そうだったので、上手くいかなかったところとその対策案を書き留めておこうと思う。

 

 

 ○収量が少ない

・カラムの目詰まり

…ライセートの量を増やす

…ホモジナイゼーションの時間を長くする

…一度に取る組織量を小さくする

…遠心温度が20℃を下回らないようにする

 

RNAの溶出が不十分

RNA溶出を繰り返し行う

…カラムにNFWを加える際、メンブレン全体に行き渡るように気をつける

…NFWを加えた後、遠心の前に10分間インキュベートする

 

○A260/A230が低い

…Buffer RPEによるWashを二回以上にする

 

今のところこんなものかな。あとは慣れるまでは一度にやるサンプル数を少なくしておくことやな…。何回かやり直してベストな工程を探していきたい。